OpenOffice.org 入門

英語版のインストール

http://www.openoffice.org/dev_docs/source/1.1beta/#application

ftp://ftp.kddlabs.co.jp/office/openoffice/stable/1.1beta/OOo_1.1beta_Win32Intel_install.zip

のダウンロードということに,急遽変更! 英語版のサイズは,59.3MB.やっぱり日本語ロケールのほうがサイズが大きいのね.

インストールはすべて英語で行われるから,トーフ文字になりようがない.インストーラーは順調に進み,問題の Java のところにさしかかった.選択肢の内容がやっと明らかになる.

新しい Java ランタイム環境をインストールする
OpenOffice.org 1.1Beta で Java を使わない
インストール済みの Java ランタイム環境を使用する

だったのね.でもエンデバーくんには Java ランタイムなんか入ってないし.必然的に,選択できるのは二番目の選択肢のみということになる.

二番目の選択肢を選ぶと出てくるインフォメーションには, Java なしだと OpenOffice.org 1.1Beta で使えない機能がありますよ,というようなことが書いてあるけど,仕方ないじゃん.

インストールが終わると,さっそく起動.なぜかダイヤルアップをはじめるのはともかく,まず気づくのは,アイコンが変わっているということだ.ちょうちょ? それとも蛾? どちらにしても,なんかずいぶん地味だ.

ワードを読み込んでみる.おっ.ちゃんとドラッグ&ドロップにも対応しているじゃないの.とはいえ,やはり完全互換とはなかなかいかないようで,段組など,ちょっと凝ったレイアウトが崩れる.

そしてやっぱり出てくる,トーフの群れ.これは避けては通れないのね・・・

まずひとつめのトーフ.ファイル名のうち,日本語名がみなトーフ.

そしてふたつめのトーフ.フォント名を日本語にすると,表示されているフォント名がトーフに変身.▼を押してフォントリストを表示させているときはちゃんと「ゴシック」などと表示されるのに,選択した途端,□□□□□になるのだ.

フォントの置換で多分改善されるんだろうけど,文章中はちゃんとまともに日本語表示されているようなので,とりあえずはいいか.と考えることにする.

ただ, Tools → Options の Languages Setting だけはしておく.全部まとめて Japanese に変更し, Asian languages support を Enable にするだけ.

あ,それから Text Document → Basic Fonts の選択もしておこうかな・・・

・・・ここでもトーフ出現.□□□□ばっかりで,何のフォントかわからない・・・選べないじゃん!

Calc のこと

フォントの置換を全くしていないので,シート名に日本語が使えない.別に不自由はないが.置換さえすればちゃんと使えるらしいので,たいした問題じゃない.

たいした問題は,別にあった.ひょっとしたら,バグとゆーやつではないかしら.

というのは, Excel で作ったデータを Calc で読み込み, Excel2000 形式で保存すると, Excelで書式設定ができなくなるのだ.右クリックで選択しようが,メニューで選択しようが,書式設定ダイアログが開かない.

・・・まてよ.列とか行とか,表全体とか指定するとできるわ.じゃあセル二個選択したら・・・できない.いや,選択するセルによっては,できる場合もある

どーなってんの?

あれこれ試してみた結果(私もひまだわね),どうやら,ブランク,かつ,何の書式設定もされていないセルを同時に選択すれば書式設定ができるらしい.

と,いうことは・・・

あるセルに設定されている書式を見ることができない,ということになるのね・・・

ちなみに,書式コピーはちゃんとできるけれど,その書式がコピーされたセルはやっぱり書式設定ができなくなるのである.

これはちょっと,困る.

どうにかならないかと,マクロなんかまでみながらごちゃごちゃやっていると,さらに別のことも発見した.今度はバグではない.

Calcでエクセルファイルを読み込むと,パスワードロックされている VBA ソースが丸見えなのである. REM でコメントアウトされているとはいえ,いいのかなあ,これで? とちょっと不安になる.

そんなふうに,マイペースといえば聞こえはいいが,要するにだらだらとさわっていたら,またもや状況が変わってゆく・・・

時はうつる

どうやら waooo と日本ユーザ会は協力体制に突入したらしく SourceForge の OOo 独自ビルドプロジェクトにいろんなものがどんどん集まっている.

http://sourceforge.jp/frs/index.php?group_id=530&release_id=2968

Windows日本語ロケールの最新バージョンは

http://downloads.sourceforge.jp/waooo/3587/
OOo_1.1beta_Win32Intel_install_ja_WW6CJKpatch030415.zip

ということらしい.実際は,もっと新しいのもあるけれど.

こーなりゃもう,何でもやってやる!

ファイルサイズは,これが一番でっかいみたい.ぜんぶでかいけどね.でもオフィスソフト一式そろっているって考えると,でかいとはいえないかも.ちなみにファイル名も長い.

解凍して,起動すると,「すでにインストールされています」と出てくるので,元の英語のやつはアンインストール,再度setup実行.

・・・あなどっていた.

どうせ,インストールはあのトーフ文字なんだろうなと思っていたのである.しかし・・・すごい.ちゃんとトーフじゃない日本語が表示されている! さくさくとインストールは進んでいく.

す・ば・ら・し・い・・・

インストールは順調なのだが,少し気になるのは, Java のところだ.前のインストールのときも気にはなっていたのだが, Java 環境がないと使えない機能があるらしい.これはあとで問題にならないだろうか.

ヘルプを読むと,

使用する Runtime 環境は、あとから随時変更できます。
それには ..\OpenOffice.org1.1Beta/program フォルダでプログラム 「jvmsetup.exe」 を選択します。Java 環境を選択しておかないと、Java アプレット、JavaScript、あるいは JDBC 経由のデータベースへのアクセスは実行しません。

と書いてある.あとで変更できるなら,とりあえず今はいいか・・・. Java なしインストール.

おそるおそる起動してみる.ファイル名も.フォント名も.Excelワークシート名も.ばっちり日本語.トーフじゃない!

何も設定しなくても日本語が使えるなんて!

そしてヘルプも日本語.・・・あれ?微妙にトーフだな.タイトルの大文字の部分だけ,フォントが違うみたいで,日本語が□□になっている.

HG Mincho Light J というフォントらしいが,おそらくフォントの置換えをすればすむんだろう.でも別にしなくたって,目次はちゃんと表示されているので,内容はわかる.

・・・でも, Excel & Calc のセルの書式設定が変なのは,同じか・・・

期待の星 pdf

そもそも,思い返せば, pdf 出力をやりたいがための,ベータ版インストールである.(ほとんど忘れかけていたような気もするが)

普段なら, Acribat Distiller 3.0 っていう postscript 出力のプリンタドライバーを使ってファイル出力し,さらに Ghostscript というフリーソフトで pdf に書き出すという方法をとっている.どのソフトにも使える方法だから,これはこれで非常に便利なのだが,できれば1プロセスで済ませたいところなのだ.

しかも,このやり方だと,多少出力がおかしくなることもある.ケチケチしてフリーソフトばかりを使っているせいだろうか.

ファイルメニューから,「 PDF としてエクスポート」を選ぶ. PDF オプションで「画面用に最適化する(最小ファイルサイズ)」「印刷用に最適化する」「印刷準備用に最適化する」があるが,このうちの「画面用に最適化・・・」だと見るに耐えないほど,写真が粗くなるので,下ふたつのうち,どちらかを選ぶ.

多少の出力のおかしさは覚悟していた.いまよりひどくなければいい.

・・・しかし,現実は,いまよりひどかった.

問題は,"、"や"。"がなぜか右上にくるということだ.全角の","と"."も同じ.さらに、全角の()が上下括弧になる.カタカナののばす記号,たとえば「グリーン」の「ー」とかが縦線になる.「っ」が右上にくる.

これはつまり,横書きなのにもかかわらず,おせっかいにも縦書きフォントで出力されている,ということだろうか.

いくら日本語といえども,ワープロうちするほとんどの文書は,横書きなのである.素直に横書きフォントで出してくれればそれでいいのに.

日本ユーザー会によると,こうなるのはWin9X系(Me含む)のみということ.ということは,今後改善される見込みなし!??

それでは困る.フォントをいろいろ変更してみると,HG正楷書体−PRO,HG丸ゴシックM−PRO,丸ゴシック,平成明朝体W3とW3P,明朝 というフォントのみ,ちゃんと表示されることがわかった.

ほかの日本語フォントは全滅.全部縦書き記号である.しかも,それだけじゃなくて,プロポーショナルフォントなんてのは,文字が寄ったり重なったり上下位置がずれたり,なかなか悲惨である.

フォントのお勉強(ほんのちょっとだけ)

何が違うんだろう,ということで,とりあえずフォントのフォルダをのぞいてみると,日本語の表示できるフォントのほとんどが TTC というやつで,HG正楷書体−PROとHG丸ゴシックM−PROのふたつだけが TTF だということがわかった.

欧文フォントはほとんどが TTF である.このあたりに問題があるのかもしれない. TTF はOKだけれど TTC はだめとか.

ちなみに,↓によると
http://www.takamiya.com/font/index.html

・TrueType (拡張子 TTF)
  アップル社が開発しマイクロソフトにライセンス供与しているフォント。各文字ご
とにポイントサイズでの指定が可能であり、高品質の文字を表示出来る。Windows と
Mac の TrueType フォントには若干の相違がある。

・TrueType Collection (拡張子 TTC)
  TrueTypeフォーマットの拡張であり、和文フォントに多く見られる。固定ビッチと
プロポーショナル等、複数の TrueType フォントを許容する表を含む。

らしい.

でも,もしそうだとしても,丸ゴシック,平成明朝体W3とW3P,明朝 についてはわからない.フォントフォルダにもないみたいだし.ドロップダウンリストで出てくるアイコンは,プリンタのマークになっている.

プリンタのマークになっているやつは「ゴシック」「丸ゴシック」「平成角ゴシック体」「明朝」「平成明朝体」があるのだけれど,「ゴシック」「平成角ゴシック」はだめなのだ.まったく,何が何だか.

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