MS-Windows98 へのインストールがとりあえず成功したので,続いては Linux へのインストールを試みることにした.
Linux は,だいぶ前にシャープのメビウスくんにインストールした Vine Linux2.0 (→インストール経緯はここ).巷では2.5が出回っているよーですが・・・いかに長い間,ほーりっぱなしにしていたかがよくわかる.
今持っている「 OpenOffice.org スタートガイド」付属の CD-ROM には MS-Windows 用しか入っていないので, Linux 用ガイドを買ってこないといけない.
前のガイドブックを買うときに,やっぱりちょっと吟味して買うべきだったなあ・・・と反省しつつ,ちょっと大きめの本屋さんで,「使ってみよう OpenOffice 」という本を購入した.この本も基本的には MS-Windows 用だが, CD-ROM に Linux 版も入っているし, Linux にインストールするためのガイドも少しだけれどついている.
この本で説明されているのは "LinuxMLD" っていうのにインストールする方法だが, VineLinux でもたいして変わらんだろー.
心配なのは,メビウスくんのマシンスペックなのだが・・・ CPU が MMX Pentium 133 ,エンデバーくんよりはるかに低スペックなのである・・・.
とにかくインストールしてみれば,つかえるかどうかはわかる.えーと, Linux の場合は, MS-Windows と違って, CD-ROM をマウントしなければならない.そして,マウントした CD-ROM からメビウスくんに tar ファイルをコピー,さらにその tar ファイルの解凍.
# mount /mnt/cdrom
# cp /mnt/cdrom/Linux_original/OOo_1.0.1_LinuxIntel_install-ja.tar.gz
# gtar zxvf OOo_1.0.1_LinuxIntel_install-ja.tar.gz
パス名が非常に長いけれど,最初の何文字かを入力してTABキーを押せばファイル名が出てきてくれるので便利だ.
それにしても,ただファイルをコピーして解凍するだけに,なんかめちゃくちゃ時間がかかっている.ファイルサイズがよっぽど大きいのか,・・・というよりやっぱメビウスくんの性能の問題なんだろうな・・・.
./install/ というディレクトリができ,その中に解凍された.
# cd ./install
# ./setup
「スクリプトファイルが読み取られています.しばらくお待ちください」
そんなメッセージが現れたのち,セットアッププログラムが起動した. MS-Windows のものとまったく変わらない.内心心配していた文字化けも全くなし.
Windows と同じメニューを経由し,ファイルコピー,設定ののち,インストール完了のメッセージが出た.
え? これだけでいいの?
Linux へのインストールなんだから, rpm だなんだとめんどーくさいんじゃないのかなあ,と思っていたのだが・・・これだけなら, MS-Windows にインストールするのと変わらない.
まあ簡単なのに越したことはないけれど.ほんとにちゃんとインストールできているんだろうな?
・・・ってゆーか,そもそも,どーやって実行するの? メニューとか,ショートカットとか,自動でできてくれないみたい.
OpenOffice.org の本体のファイルを探すため,インストールしたディレクトリ内を見てみると, setup とか, soffice といった実行形式のファイルがあった. soffice ・・・なんかこれっぽい.
./soffice
すると MS-Windows の OpenOffice.org と同じ起動画面が現れた.やっぱりこれが OpenOffice.org 本体らしい.
・・・・・・
しかしこっちも,起動に時間がかかるな〜〜.
起動後,いちおう, MS-Windows のとき同様,オプションの言語設定を日本にする.あと,フォントの設定もしなきゃいけないのかもしれないけれど,Linuxで使えるフォントっていうのがいまいちわからないので,とりあえずそのままにしておく.
大きな問題がひとつ(どころではないが)あった.今現在,インストールした root 権限でないと使えないというまぬけな状況なのである.ただファイルのパーミッションを変えれば済むという問題なのだろうか? でもそれだと,個人の設定もみんな共有ってことになるし・・・
そのへんの情報がこのガイドブックにはまったくないので,また日本ユーザー会のお世話になることにした.
http://blow-away.net/openoffice/docs/main/install/linux-gui.html
ありがたいことに,このドキュメントは私の疑問をほぼ100%解消してくれた.
「ネットワークインストール」というやつをしなければならないのだ.具体的には,インストールのときに -net というオプションをつけて setup を実行するべきだったのである.アンインストールして再インストールしなきゃ.
ここで問題.アンインストールって,どーやるんだ?
よくわからないので,インストールされたディレクトリ内にある setup っていうファイルを実行してみることにした.
# ./setup
あ,なんだ.インストールプログラム中に「削除」ってのがあるじゃん.ここで削除を選択すればいいんだ.
アンインストールが終わると,今度は, -net オプションをつけて再インストール.
# ./setup -net
普通にインストールしたときとほとんど変わらないが,ユーザーデータの入力やJavaの設定等がないようだ.ま,ともかくインストール終了.
しかしこれだけでは使えない.ユーザーごとに,さっきネットワークインストールしたディレクトリ内で setup を実行.
$ ./setup
「ワークステーションインストール」を選択.今度は,ユーザーごとの設定ファイルをインストールするだけなので,あまり時間がかからない.
$ cd ./OpenOffice.org1.0.1
$ ./soffice
この soffice はネットワークインストールした共有ファイルへのリンクである. OpenOffice.org は問題なく起動.でもやっぱり遅い・・・
起動が遅いってのは相当なネックである.Windowsみたいにクイックスタートってできないんだろうか.できそうな気がするんだけど.
MS-Windowsの場合は,インストールが終了した時点で,スタートアップメニューに quickstart.exe が登録されている. Linux でも同じようにすればいいはずだが・・・.
それと,Windowsでいうショートカットとかメニューへの登録,ってやつもやりたい.でも,これはどっちかっていうと,OpenOffice.orgの話じゃなくて,ウィンドウマネージャーの話だろうと思う.まだまだ勉強せねば・・・