OpenOffice.org 入門

OpenOffice.org というモノ

世にフリーソフトウェアは多い.わたしもその恩恵にあずかるひとりである.

このホームページを作るためのTeraPadやFFFTP,ViX,AVG,httpdなどから,さまざまなゲームにいたるまで,フリーソフトに触れない日はないと言ってよい

もっとも,フリーだからお得,と一概には言い切れない.基本的に自己責任で使うものだから,メーカーの至れり尽せりサービスは期待できない.まず自分で勉強すること,それが基本なので,書籍代,インターネット接続費,勉強するための時間と労力,リスク,そういったものを総合するとどうなのだろうか.

OpenOffice.org もまた,フリーソフトである.かつ,オープンソースでもある.もっとも,ソースをオープンにされたところで,プログラミングに縁のない大多数の人にはあまり関係ない.

この, OpenOffice.org というものを知ったのは,つい最近のことである.マイクロソフトの Word,Excel,PowerPoint の機能を持ち,データの互換性もあるフリーソフトがある,というのだ.

http://www.openoffice.org/

ちなみに日本語のユーザーズサイトはこちら.

http://blow-away.net/openoffice/
OpenOffice.org日本ユーザー会

なるほど MS-Windows 以外に, Linux 等のOSでも使えるのね.ということは, Linux に OpenOffice.org を乗せれば,完全フリーウェアで仕事ができるってこと?

すぐさまダウンロード・・・と思ったのだが,ISDNでダウンロードするにはちとファイルサイズが大きすぎる.これは本屋で CD-ROM でも探したほうが賢いだろう・・・

と思って買ってきたのが,晋遊舎というところから出ている,その名も「 OpenOffice.org スタートガイド」.ずいぶん薄っぺらい冊子で,もっと厚い本はないかと探したが,そもそも,近所の本屋には OpenOffice.org という名のついている本がこれしかなかった.

しかも付録の CD-ROM には Linux 版はなく, MS-Windows 版しか乗っていないようだ.さっそく最初のもくろみは挫折したわけだが,仕方ない.まずは Windows98 で使ってみることにする.いきなり使い慣れない Linux に入れたところでトラブるのは目に見えているし.

Windows98 にインストール

ちなみにうちのノートパソコン,エプソンダイレクトのエンデバーくんは,CPUが Celeron の 500 くらい,メモリーが 64M という,今となっては低スペック機である.OSは Windows98 ,ここに OpenOffice.org をインストールする.

説明を読む限りでは,インストールは,非常に簡単らしい. CD-ROM の中の setup.exe を実行するだけ.本に載っている説明どおり,標準インストールを選択する.あと注意することは,ファイルの関連付けのチェックをすべて外すこと.インストールはあっさり終了した.

このあと,「フォントの変更」ってやつをしないと日本語が文字化けするらしいのだが,好奇心には勝てず,まずはスタートメニューから, OpenOffice.org Writer ってのを起動してみることにした.

・・・

やけに起動に時間がかかる.

うーん,これはちょっとなあ・・・

ぼーっと待っていると,やっと起動した.同時に,ダイアログボックスが出てくる.オートパイロットアドレス帳データソース,と書いてあるが,これはいったい何だろう.

よくわからないので,ヘルプというボタンを押してみると・・・

ヘルプの説明文が,すべて文字化けしていた.□□□・・・いわゆる,トーフ文字というやつだ.日本語が全部 □ の列になっている.どうしようもないので,とりあえず「オートパイロットアドレス帳データソース」はキャンセルする.

さて,「無題1」という白紙の文書が現れた.そこに, MS-Word で作ったとある文書を Drug & Drop してみる.

・・・何も起こらない.Drug & Drop はきかないみたいだ.

なんかめんどくさい.いっそファイルの関連付けしときゃよかったかも.

ファイルメニューから開いてみると,やっぱり文字化けである.ヘルプ同様,日本語みんな □□□・・・.フォントが Century やら Arial やらになっているせいなんだろう,多分.ためしに,文書を全部選択して,フォントをMS明朝あたりにしてみたらちゃんと日本語が表示された.

やっぱり初期設定で,フォントの設定をしないとだめなのね〜〜〜なんてことを思いつつもまだ懲りずに,こんどは MS-Excel ワークシートを開いてみる.

Writer のファイルメニューから開いたのだが,ちゃんと OpenOffic.org Calc が立ち上がってくれる.しかも,今度はちゃんと日本語が表示されているなあ・・・なんでだろう?

その次に,テキストを読み込んでみたが,やはりフォントがだめ.じゃあ書いてあるとおり,フォントの設定に行ってみますか.

フォントの設定

本のとおり, Writer のメニューの,ツール(T)→オプション(O)で開くダイアログボックスで, OpenOffice.org →フォントの置換というやつを選んで,置換テーブルを使う(A),というところにチェックを入れる.本には,「 Windows にはないフォントを選択し, Windows のフォントと置換してしまおう」って書いてある.

・・・おいおい.

・・・なんて不親切な説明なの!? あんなにいっぱいフォントがあるのに,どれがWindowsにあってどれがないのかなんて,わかるわけないでしょーが! もーちょっと具体的に,何のフォントを何に置換すればいいのか書いてよ!

そーゆーわけで,まったくわからないので,そこは飛ばして,言語設定のほうを先にやることにした.

言語設定→言語のところで,国または地域のロケール設定(A),標準使用する通貨(D),アジア諸国語(C),とにかく全部日本語を選択する.もっとも,西欧諸国語(B)のところじゃ日本語は選べないので,「なし」でいい.

最後に,文書ドキュメント→規定のフォント(西欧言語,アジア諸国語)の,標準(F),見出し(G),リスト(L),図表番号(A),目次と索引(I),全部MS明朝とかMSゴシックとかに変更.再び Word 文書を読み込んでみる.

・・・やっぱだめか.あいかわらず文字が全部トーフ.ほかの情報を求め,再び, OpenOffice.org 日本ユーザー会を訪れることにする.

http://wings.raindrop.jp/openoffice/o3u2gj/japanese.html
日本語を使うに当たって

ここに,置換するフォントについての説明があった.

Albany, Thorndale というフォントをMSPゴシックに置換する,と書いてある.ほかに,Century, Courier New, Times New Roman, Verdana なんかも日本語のフォントに置換しておくといいそうだ.著者様,ありがとうございます・・・

というわけで,このへんのフォントを全部MSゴシックに置換してしまう.

再びファイルを読み込んでみる.さっきよりはましになった.ちゃんと日本語表示されているのもあるし,トーフもある.多分まだ置換フォントが足りないんだろうな.

http://blow-away.net/openoffice/beginner/
OpenOffice.org初めての人のページ

http://wings.raindrop.jp/ooo_guide/
OpenOffice.org導入ガイド

http://www.shirotori.gr.jp/%7Ekatuyou/oooships/page001.html
しっぷす編OpenOffice.org1.0簡易導入ガイド

http://wings.raindrop.jp/openoffice/o3u2gj/faq.html
OpenOffice.org FAQ集

このあたりのページを参考にさせていただきながら,Andale Sans UI,Arial, Cumberland, HG Mincho Light JもMSフォントに置換しておく.

わーいできた〜〜! 読み込んだ文書も,ヘルプも,ちゃんと日本語が表示されてる!

とは言っても・・・

まったく問題がないわけじゃないんだけど・・・半角カタカナは駄目みたいだし.でもこれはしようがないんだろうな.半角カタカナなんて,この世から消滅してほしい・・・

そのほか, Word 文書を開いたとき,文字がびみょ〜〜に詰まるのが気になって,再びFAQのお世話になる.書かれているとおり,オプションの,文書ドキュメント→全般の,使う単位(D)を「センチメートル」から「ポイント」にしてみると,一部なおった.ほかの部分は書式設定でどうにかするしかないんだろうな.

それから,ファイルを開いたり保存したりするとき,ダイアログボックスの下のほうが文字化けしていたのだが,その解決方法もあった.やはりオプションの, OpenOffice.org →全般で,「 OpenOfficeorg ダイアログを使用する」にチェックを入れるのだ.多少体裁は変わるが,これも解決.

ついでに,パソコンを再起動したら,起動の遅さも気になるほどではなくなった.スタート時にクイックスタートが起動されるようになったからだ.なんか着々と使えるソフトになりつつあるみたい.

この,クイックスタートが起動されていたら,タスクトレイにアイコンが表示されているので,右クリックから文書ドキュメントや表計算ドキュメントが起動できる.

アイコンがなければ,スタートメニューから起動することになるが,クイック起動かそうでないかでかなり速度が違うのだ.

もっとも,クイック起動が常駐しているぶん,何もしなくてもメモリーを消費しているわけだから,どちらがいいとも言い切れないんだろうなあ・・・

1     TO HOME