3時限目 | 学科「項目14」「項目15」 |
4時限目 | 学科「項目5」 |
6時限目 | 学科「項目7」 |
7時限目 | 学科「項目8」 |
8時限目 | 技能(縦列駐車・方向変換) |
10時限目 | 学科「項目16」 |
11時限目 | 技能(シミュレーション) |
12時限目 | 技能(路上1) |
項目14は,事故についてである.任意保険に入らんとこわいぞ〜〜〜と,実際にあった事故を引き合いに出しておどかされた.第2段階に入ると,こういう教習が多い.
項目7の教習は,変なところから始まった.
1, 4, 9, ...
とくれば,次にくる数字は何だろうか.
答えは,16である.
1の二乗,2の二乗,3の二乗,とくれば当然,4の二乗である.
ちなみに,
1=1
4=1+3
9=1+3+5
16=1+3+5+7
と続けても,答えは全く同じである.
なんでこんな話が突然出てきたかというと,運動エネルギーが速度の二乗に比例するからである.危険回避にはとにかくスピードを落とせ,というのはこのせいである.速度を半分に落とせば,衝撃は四分の一になる.
あと,カーブを曲がるときの遠心力や制動距離も速度の二乗に比例する.二乗って,けっこう重要なのだ.
今日から第2段階の技能教習がはじまる.第2段階になったら一日三時間乗ることになるので,ちょっと忙しい.
受付から,仮免が発行されているという連絡があり,取りに行く.ただのぺらぺらの紙に写真を貼っただけで,えらくちゃちに見える.
縦列駐車:前の車の横1mに平行に並び,後部の位置を合わせる.ハンドルを左に切り,右のミラーで様子を見ながらバック,後ろの車の左前が見えたら停止,ハンドルをまっすぐに戻してそのままバック.自分の車の頭と,前の車の後ろの位置がそろったら,停止してハンドルを右に切り,バック.前後の様子を見ながら平行に持っていく.
方向変換(直角駐車):後輪の中心から駐車位置の端まで,ホイールベース分だけ離しておき,バックしながら右(左)にハンドルを切る.平行になる前に戻す.前・うしろをよく見ながら,ぶつけないように.
どちらにしても,バックをするときは,後ろを確認しすぎるほどすること.
しかし問題は,実際の道路や駐車場では,駐車場にいちいち囲いやポールがないので,距離の目測が非常にやりづらいということである.駐車がうまくいくかどうかは,最初の位置が正しいかどうかにかかっているよう気がするので,コース内でスムーズにできても,駐車場ではできないような気が・・・.
点検項目は,学科でやったことのおさらいである.ボンネットを開けて,つっかい棒をして,エンジンオイルやらブレーキオイルやら,ウィンドウォッシャ・バッテリ・リザーバタンク,ファンベルト.ワイパー・ランプ類の確認.
タイヤの交換のときのジャッキをかける位置,タイヤのウェアインジケータ,スタッドレスタイヤの違いなど.
トランクにはスペアタイヤ・工具・停止標示板があるか?
「あれ.工具が入っていませんね〜〜〜」
トランクを覗き込み,のんびりとした口調で先生は言う.
「こういうのはいけませんよ.工具が入っていないのは宝の持ち腐れです」
・・・そーゆーもんなの?
「9時限目技能教習希望の方は配車までおいでください」
そんな放送が入っている.
わたしはやってもらったことはないが,技能教習の時間は,配車係に言えばある程度はずらしてもらえるらしい.また,教習をキャンセルする人が出たら,その穴に飛び入りで入ることもできる.今みたいな放送が流れたということは,誰かが技能教習をキャンセルしたので,かわりに教習を受けたい人を募集しているわけだ.
わたしは,別に9時限目の技能教習を希望していたわけではなかった.今技能教習が終わったところだったし,最初の予定通り,あと,11時限目・12時限目に技能教習を続けて受けたらいいや,と思っていたのである.つまり,この放送は,わたしには全く関係のないもののはずだった.
ところが,配車係の近くを通りかかった私の手から,ひょいと原簿が取り上げられた.
アレ? と見ると,若い女の先生が私の原簿を見ている.
「もう今日の分の技能終わった?」
「え? いやまだですけど・・・」
きょとんとして,わたしは答えた.先生はわたしの原簿を見ながら配車係に向かう.仕方なく,わたしもついていく.
「ああ今日まだ一時間しか乗ってないのね.仮免持ってる?」
「はい・・・」
・・・まだ状況が把握しきれていないわたしだったが,どうやら,有無を言わさず,12時限目の技能教習がずらされ,誰かがキャンセルした9時限目の技能教習の穴にぴったりとはめこまれてしまったよーである.
「じゃあ今日外行くよ」
気楽に先生は言う.
外? ソト? ・・・って,路上? へ? もう? ひゃー心の準備が〜〜〜.
「運転席乗って,すぐハザードとブレーキランプつけて」
わけもわからず,言われたとおりにする.
制限速度50キロの道を50キロでぶっ飛ばす.そう,今まで,最高でもせいぜい30キロの世界にいた者にとっては,50キロで十分「ぶっ飛ばし」速度なのだ.
うわー対向車がくるー! 歩行者もいるー こわいコワイコワイコワイコワイっ!!!
「ブレーキ使いすぎ」だそーである.
交差点でブレーキを踏みすぎて,「もっとカーブミラーを活用しなさい」って言われて初めてカーブミラーの存在に気づく・・・う〜〜む.
11時限目の技能教習は,MITSUBISHI製ドライビングシミュレータでのシミュレーションである.速度を上げての急ブレーキ・高速でのハンドルさばき・緊急時の対処,そんなのをする.路面もいろいろあって,乾燥・湿潤・凍結した路面・じゃり道・雪道など.
人や車に,ガンガンぶつかってしまった.ちゃんと衝撃もある.よくできている.それに何より,気が楽だった.
昼食 | 串揚げ,しらたきの中華風炒め,紅白なます |
夕食 | 煮魚,揚げ餃子,春菊となめこのおひたし |