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四月十六日(月)

今日の教習

3時限目 学科「項目14」「項目15」
4時限目 学科「項目5」
6時限目 学科「項目7」
7時限目 学科「項目8」
8時限目 技能(縦列駐車・方向変換)
10時限目 学科「項目16」
11時限目 技能(シミュレーション)
12時限目 技能(路上1)

項目14は,事故についてである.任意保険に入らんとこわいぞ〜〜〜と,実際にあった事故を引き合いに出しておどかされた.第2段階に入ると,こういう教習が多い.

項目7の教習は,変なところから始まった.

1, 4, 9, ...

とくれば,次にくる数字は何だろうか.

答えは,16である.

1の二乗,2の二乗,3の二乗,とくれば当然,4の二乗である.

ちなみに,

1=1

4=1+3

9=1+3+5

16=1+3+5+7

と続けても,答えは全く同じである.

なんでこんな話が突然出てきたかというと,運動エネルギーが速度の二乗に比例するからである.危険回避にはとにかくスピードを落とせ,というのはこのせいである.速度を半分に落とせば,衝撃は四分の一になる.

あと,カーブを曲がるときの遠心力や制動距離も速度の二乗に比例する.二乗って,けっこう重要なのだ.

最初の技能教習

今日から第2段階の技能教習がはじまる.第2段階になったら一日三時間乗ることになるので,ちょっと忙しい.

受付から,仮免が発行されているという連絡があり,取りに行く.ただのぺらぺらの紙に写真を貼っただけで,えらくちゃちに見える.

縦列駐車:前の車の横1mに平行に並び,後部の位置を合わせる.ハンドルを左に切り,右のミラーで様子を見ながらバック,後ろの車の左前が見えたら停止,ハンドルをまっすぐに戻してそのままバック.自分の車の頭と,前の車の後ろの位置がそろったら,停止してハンドルを右に切り,バック.前後の様子を見ながら平行に持っていく.

方向変換(直角駐車):後輪の中心から駐車位置の端まで,ホイールベース分だけ離しておき,バックしながら右(左)にハンドルを切る.平行になる前に戻す.前・うしろをよく見ながら,ぶつけないように.

どちらにしても,バックをするときは,後ろを確認しすぎるほどすること.

しかし問題は,実際の道路や駐車場では,駐車場にいちいち囲いやポールがないので,距離の目測が非常にやりづらいということである.駐車がうまくいくかどうかは,最初の位置が正しいかどうかにかかっているよう気がするので,コース内でスムーズにできても,駐車場ではできないような気が・・・.

点検項目は,学科でやったことのおさらいである.ボンネットを開けて,つっかい棒をして,エンジンオイルやらブレーキオイルやら,ウィンドウォッシャ・バッテリ・リザーバタンク,ファンベルト.ワイパー・ランプ類の確認.

タイヤの交換のときのジャッキをかける位置,タイヤのウェアインジケータ,スタッドレスタイヤの違いなど.

トランクにはスペアタイヤ・工具・停止標示板があるか?

「あれ.工具が入っていませんね〜〜〜」

トランクを覗き込み,のんびりとした口調で先生は言う.

「こういうのはいけませんよ.工具が入っていないのは宝の持ち腐れです」

・・・そーゆーもんなの?

いったい何が起こったの?

「9時限目技能教習希望の方は配車までおいでください」

そんな放送が入っている.

わたしはやってもらったことはないが,技能教習の時間は,配車係に言えばある程度はずらしてもらえるらしい.また,教習をキャンセルする人が出たら,その穴に飛び入りで入ることもできる.今みたいな放送が流れたということは,誰かが技能教習をキャンセルしたので,かわりに教習を受けたい人を募集しているわけだ.

わたしは,別に9時限目の技能教習を希望していたわけではなかった.今技能教習が終わったところだったし,最初の予定通り,あと,11時限目・12時限目に技能教習を続けて受けたらいいや,と思っていたのである.つまり,この放送は,わたしには全く関係のないもののはずだった.

ところが,配車係の近くを通りかかった私の手から,ひょいと原簿が取り上げられた.

アレ? と見ると,若い女の先生が私の原簿を見ている.

「もう今日の分の技能終わった?」

「え? いやまだですけど・・・」

きょとんとして,わたしは答えた.先生はわたしの原簿を見ながら配車係に向かう.仕方なく,わたしもついていく.

「ああ今日まだ一時間しか乗ってないのね.仮免持ってる?」

「はい・・・」

・・・まだ状況が把握しきれていないわたしだったが,どうやら,有無を言わさず,12時限目の技能教習がずらされ,誰かがキャンセルした9時限目の技能教習の穴にぴったりとはめこまれてしまったよーである.

「じゃあ今日外行くよ」

気楽に先生は言う.

外? ソト? ・・・って,路上? へ? もう? ひゃー心の準備が〜〜〜.

「運転席乗って,すぐハザードとブレーキランプつけて」

わけもわからず,言われたとおりにする.

制限速度50キロの道を50キロでぶっ飛ばす.そう,今まで,最高でもせいぜい30キロの世界にいた者にとっては,50キロで十分「ぶっ飛ばし」速度なのだ.

うわー対向車がくるー! 歩行者もいるー こわいコワイコワイコワイコワイっ!!!

「ブレーキ使いすぎ」だそーである.

交差点でブレーキを踏みすぎて,「もっとカーブミラーを活用しなさい」って言われて初めてカーブミラーの存在に気づく・・・う〜〜む.

11時限目の技能教習は,MITSUBISHI製ドライビングシミュレータでのシミュレーションである.速度を上げての急ブレーキ・高速でのハンドルさばき・緊急時の対処,そんなのをする.路面もいろいろあって,乾燥・湿潤・凍結した路面・じゃり道・雪道など.

人や車に,ガンガンぶつかってしまった.ちゃんと衝撃もある.よくできている.それに何より,気が楽だった.

今日のこんだて
昼食 串揚げ,しらたきの中華風炒め,紅白なます
夕食 煮魚,揚げ餃子,春菊となめこのおひたし

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