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四月八日(日)

今日の教習

2時限目 学科「項目9」「項目10」
4時限目 学科「項目11」「項目12」
7時限目 学科「項目13」
8時限目 学科「項目2」
10時限目 学科「項目3」
11時限目 技能
12時限目 技能(坂道・踏切・狭路)

教習生の教習は,すべて「原簿」というもので管理されており,学科教習にしろ技能教習にしろ,この原簿を担当の先生に提出して,教習を受けたという印をもらわなければならない.学科教習の場合は,時間割を見て受けたい時間に講義室へ行き,原簿を先生に提出して印をもらう.遅刻はもちろん,教習中は一歩でも講義室の外に出ると,教習を受けたとは認められない.

技能教習の場合は,毎朝,自分がどの時間にどの先生から教習を受けるのかを「配車スケジュール」というもので確認し,教習時間の前に「配車係」の所に行って,教習の最終受付をしてから技能教習を受けるという手順になる.

配車係で最終受付をした後,担当の先生がくるのを待つのだが,待合所には石のテーブルと,単なるでっかい石(の底面を平らにしてすわりをよくしたやつ)が椅子として無造作にごろごろ置いてある.中には,とても座れないような形のもあるのだが,これはこれでオブジェみたいでなかなか味がある.誰が考えたのかな.

机と椅子の芸術性はともかく,この待合所,吹きっさらしなので寒い.今の季節はまだましだが,真冬なんか,こんな日当たりの悪いところで,しかも冷たい石の椅子で,なんて考えただけでも寒気がする

今日は,学科教習5時間,技能教習2時間の合計7時間というなかなかハードスケジュールだ.

学科いろいろ

どうも,自動車学校にきたら,技能ばっかりのほうに頭が行ってしまって,学科を軽視しがちだが,先生によると,第1段階のシメとなる修了検定は,ルールで落ちる人がほとんどで,学科のルールが頭に入っていないのが問題だということだ.コースを「コース」と思ったらダメで,あれは一般道と思ってきっちりルールを守らなければならないのだそうだ.

項目13,免許制度の学科教習のとき,交通三悪の話があった.「飲酒」「暴走」「無免許」があげられている.ただし,取り締まり頻度が高いものとなると,「違法駐車」「過積載」「シートベルト」となるそうだ.うっかりミスをしがちなものばかりだが,これでもちゃんと点数がついてしまう.

それにしても,自動車学校の先生はやっぱりプロだなあ.今教えてくれている先生ときたら,第一種免許の8種類の車すべて運転できるのである.免許証の8個の区分欄のところに一ヶ所だけ空欄があるが,それは「小型特殊」だけで,小型特殊はどの免許をとっても無条件で運転できるから,結局第一種はすべてOKなのである.

項目2,信号機の教習は,「普通,信号機は,赤が右側だろうか青が右側だろうか?」という質問からはじまる.あらためて聞かれると迷うが・・・答えは赤が右.

信号に関しては,教わるまでもなくわかってるよ,的なことが多い.いくら青信号でも交差点のど真ん中で止まってしまいそうなときは進んでもだめだというのは,常識的にわかるし,軽車両は二段階右折せよ,というのも当然だ.自転車が自動車みたいに車道の真中に寄っていって曲がったりしたら危なくて仕方ない.

警察官が手信号で交通整理をしているときは,もし信号機があっても手信号のほうが優先される.これも当然だ.信号機のほうが優先されるなら,わざわざ人を出して交通整理なんかする意味がない.

常識じゃん,とたかをくくっていたのがくつがえされたのは項目3の標識の話になったときである.意味がわからないのがほとんどだ.また,標識の絵を見て適当にこれらしいな,というのではダメなのである.たとえば,重量制限と加速度制限など,数字の書いた標識がけっこうあるが,「以上」なのか「以下」なのか,それとも「未満」なのか「超える」なのかをはっきりさせるとか,自動車か二輪か原付か,といったような重箱の隅をほじくりすぎて穴をあけてしまうよーな読み方をしなければならないよーだ.

う〜〜ん,車両通行止めと車両進入禁止って,なんか似たような意味の標識だな.

あっそーか.前に高知に行ったとき,路面電車の線路内(「軌道敷」というのだ)にばんばん自動車が入ってきてたのは「軌道敷内通行可」の標識がどっかにあったんだろうな.気がつかなかったけど.

技能いろいろ

今日も技能は11時限目,暗くなってからだった.

ブレーキペダルを踏みながらシートをあわせて,エンジンをかけて走り出すが,どうも違和感がある.

「シートうしろ過ぎ.ひざが伸びきっているじゃないか」

あれ? さっきブレーキペダルを踏んでちゃんとあわせたはずなのに・・・

AT車の場合は,左足を使わないため,車の中に左足を置く場所があって,その場所に左足を置いたときひざが少し曲がるようにと考えたほうがいいのだそうだ.なるほど,そっちのほうがわかりやすいわ.

二日目にして,ようやくシートの位置あわせを覚えたわたしは,おそるおそる走り始めた.

コースを走り,止めてある車をかわす.走る位置は車線の中央より左寄りって何度も何度も言われるのだけれど,なぜか中央へ中央へと寄ってしまう.左側って運転席から見にくいから,怖いんだよな.先生はまるでわたしの気を散らしたがっているみたいにずーっとなんか話しかけてくるし.

カーブでブレーキっていうのは,ハンドルのききが悪くなるのでダメなんだそうだ.カーブの前で速度を落として,カーブの最中ではむしろ速度を上げる."slow in fast out"である.

12時限目の技能は,一歩進んだことをやった.坂道,踏切,狭路通行である.

まずは坂道停車と発進.坂道で停車してハンドブレーキを引いて,さて発進しようかとアクセルを踏む・・・しかし何を焦っていたのかハンドブレーキを引いたままアクセルを踏みまくってしまう

「そんなに慌てなくても大丈夫だから.AT車の場合,MTと違って,坂道発進で失敗する要素なんかひとつもないんだよ」

先生があきれたように隣で言う.

つづいて踏切前の停車.踏切前でいったん停止して,窓を開けて左右確認をしなければならないんだって.実際にそんなことをしている車なんか見たことないけど・・・わわっ! また,ブレーキのつもりでアクセル踏んじゃった

次は,S字型・クランク型の狭路の通行.ハンドルを一生懸命切りながら,ゆっくりゆっくり進んでいく.外側の頭がぶつかりそうになったら,チェンジレバーをRに入れて,ハンドルを逆に切りながらバック.逆に,内側の後輪が乗り上げそうになったら,ハンドルはそのままでバックする.どちらのバックも,後方確認をしっかりすることが重要だ.

うーんしかし.ATでこんなあたふたしてるのである.MTの人を尊敬する・・・

あーほんとに今日,二日目なのかなあ.先が思いやられるわ.

今日のこんだて
朝食 かっちかちに乾燥したパン(握りつぶせばそのままパン粉ができそうだ),黄身のまわりが黒くなるほど茹ですぎの(しかも冷えきった)ゆでたまご
昼食 焼き鳥,ミートボール,白和え
夕食 中華丼,冷めきったコロッケ,こんにゃくの煮物

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