四月二十三日って,確か「本を贈る日」か何かじゃなかったっけな.
とにかく,今日が来てしまった.修了検定を受けた日も同じようなことを書いたような気がするが,今回は卒業検定である.今日で教習が終わるか,それとも明日もあるかの瀬戸際だ.
・・・いや,まあ・・・考えてみたら,こんなに気張ることもないか.気楽にやろ.
宿舎は引き払ってくるように言われているので,荷物をひきずりおろす.これで落ちたらまた荷物を持って宿舎に戻るんだろーか.それはそれでなんだか恥ずかしいな.しかも宿舎は7階で,エレベータも使えないから,結構しんどい.
検定って,運不運がかなりあるんだそうだ.路上でやるわけだから,普通に運転していたところに,いきなり子供が飛び出してきて,事故ったわけじゃないけど,そのせいで検定中止になったりってこともあるみたい.まあ実際に免許もらって運転するのを考えたら,そんな甘いこと言ってられないよーな気もするけどね.
修了検定のとき同様,一室に集められて説明を受ける.指定経路と自主経路の二本立てで,指定経路は先生のナビがあるから別に覚える必要はない.自主経路はスタートとゴール地点だけ示され,先生は何も言わないので自分で進んでいく.それと,バック関連で,縦列駐車か方向変換のどちらかがある.
指定経路にしろ自主経路にしろとてもシンプルな道で,すぐ覚えられるようなものだった.
路上で検定をするのだが,検定のスタート地点までは先生が運転していく.スタート地点で先生と交代して運転席に座り,ブレーキを踏み,チェンジレバーをP→Dにして・・・あれ? なんか変だぞ.
・・・エンジンかかってなかった.
まあまあ快適に進んでいくが,下り坂にさしかかったとき,ちょっとスピードがつきすぎた.それに気を取られ,停車のときに大チョンボをしてしまう.歩道があったら車道の端に停車,とちゃんと覚えていたはずなのに,歩道があるのに気がつかず,路側帯に駐車するようにやってしまったのだ.
とりあえず検定中止にはならなかったものの,やはりそのことについての指摘は受ける.
「スピードの制御ができてない.スピードがゆっくりのときはちゃんと周囲の確認ができているけどスピードが速くなるとおろそかになる.速度の制御ができていないから歩道があるかないかも気づかなかった」
こりゃー落ちたかな.まともにできたと思えるのは縦列駐車だけというお粗末な状況だし.
同乗した人が縦列駐車で失敗して検定中止になるのを見るにつけ,わたしの不安も募ってゆく.・・・それにしても,わたしが同乗した人って,なんでこんなに検定中止になる人が多いんだ?
昼頃,検定を受けた人が集められた.
・・・受かってた.
嬉しい,というより,意外だった.ほんとにこんなので,いいんだろうか?
でも,卒業証明書をもらうと,じわじわと喜びがこみ上げてくる.
これでうちに帰れる!!!